カテゴリー:レッスン紹介
English Call
小学生英語のコースで毎年秋にやってくる行事と言えば、Halloween Party とあともう一つEnglish Callがあります。
English Call とは、文字通り「英語での電話」です。
教室に外国人の先生から電話がかかってきて、生徒たちは代わる代わる受話器をとり
1人2~3分くらいのやりとりをするというものです。もちろん英語のみが使われます。
人間のコミュニケーションのほとんどは、顔の表情・ジェスチャー・声の調子など
言葉そのもの以外の情報(Nonverbal communication)をたよりに行われています。
ですから、話者の視覚的情報を得られない電話では、
たとえ母語での会話であっても聞き取りずらかったりすることもでてきます。
また、電話で面識のない人と話す際、話している間に相手の印象が出来上がりますが
実際に会ってみると違っていたりすることもありますよね。
そんな電話での会話を母語ではない英語でするとなると更にハードルが高くなるのは
当然のことで、突然英語の電話がかかってくるような職場環境では、
英語慣れしていないと大緊張だというのはよく聞きます。
大人でも大緊張なのですから、子どもたちにとってのEnglish Callもドキドキものなのです。
今回は、私が担当する古淵スクールの初級クラスの取り組みをご紹介させていただきます。
このクラスは2~3年の3名で、英語の学習歴は1年とちょっとが2名、ほんの3ヶ月が1名という
比較的新しいクラスです。
English Callはレベル別に会話のテーマが設定されており、
このクラスは「Ordering Food」 (出前を頼んでみる)に挑戦しました。
【Week1 自分の住所を知る】
私 :みんな、住所って知ってる?
生徒:住所って何~??
私 :(ボードに日本地図を描き)Where is Tokyo?
生徒:I know! (元気に前に出てきて、自慢げに指差し)ここ!
私 :Here? That's right. Thank you. (家の絵を描いて)Here is my house.
My address is ....省略.... Hachioji-shi, Tokyo.
生徒:あー、こういうの知ってる!年賀状のときに書いたもん。
私 :住所って、どんなときに使うのかなぁ?
生徒:年賀状とか手紙を書いたりするとき。
私 :そうだね。それから、お父さんやお母さんとはぐれちゃって帰れなくなったとき、
お巡りさんに住所を言えたら、家まで送ってくれるよ。
(英検の試験監督等をしていると、高学年でも自分の住所を書く欄のところで手が止まってしまってる生徒をよく目にするので、これは是非覚えてもらいたいとついこんなパンチの効いた用途を紹介してしまいます・・・。)生徒:そうかー。(顔が真剣)
私 :まだあるよ。家にいてお腹がすいたとき・・・
生徒:あー、ピザ頼むときだ!
私 :そうだね、電話で出前をとる時、自分の住所が分からないと食べ物が家に来ないよね。
じゃあ今日は、自分で出前を頼めるように、住所を言えるようになろうね!
と、これでモチベーションがしっかりできあがりました。
あとは、私の住所を日本語バージョンと英語バージョンで聞かせて
日本語と英語では住所の語順がどのように違うのかに気付かせてあげます。
その後でノートに日本語で自分の住所を書かせてから、それを英語の語順で言う練習。
数字が沢山出てくるので、真剣です!
さらに、CDプレイヤーのリモコンを受話器と見立てて、お店(私)に電話をかけて
いくつかなの簡単な質問に答える練習。
宿題は、自分の住所を英語ですらすら言えるように練習してくることです。
【Week2 自分の住所を堂々と言えるようになる&出前ごっこ】
もじもじと小さな声では、相手にわかってもらえません。
生徒はボードの前に、私は教室の反対側に立ち、
私の"What's your address?"に対して大きな声で自分の住所を英語で言ってみることに。
プレッシャーかも?
いやいや、宿題をかなり頑張ってきたようで、"Let me try!"とやる気満々で
一斉に手を挙げられ、ジャンケンで順番を決めることに。
自信を持って身につけた技能は、素直に披露したいと思うようです(笑)
あとは、「注文したいんですが。」
"I'd like to make an order." の口慣らし練習をしたら、いざ出前ごっこの始まり。
↑フードコートのセッティングをしているところです。
見ているだけでお腹がすいてしまうような写真がズラリ。
1人お客さんになり、まずは例のリモコンを手にとり電話をかけるとこから。
サービス精神旺盛な私は、ボタンを押す効果音や、つながるまでの
効果音まで出してしまいます(笑)
店の人(私)が電話をとって
"Hello, this is ××× food court speaking. May I help you?"
お客さんは "Yes, I'd like to make an order."
その後、名前や住所を確認され、注文したいものを伝えます。
迷う迷う・・・
本当に食べられることを想定して想像力を働かせているようです。
注文した品は配達係(他の子どもたち)が、上の写真の中から探して届けます。
大盛り上がりとなり、1人3回はお客さんになりました。
授業の終わりに、近いうちに小学館のフードコートの外国人から電話がかかってくると
伝えると、「やったー!なに頼もうかな~」と、大喜び。
宿題は引き続き自分の住所を練習してくるのと、"I'd like to make an order."の練習。
【Week3 出前ごっこ-レベルアップ】
またまた一人ずつ前に出て、住所を言ってみることに。
ここまで来ると、ノートは見ずに空で言える子も出てきました。
"I'd like to make an order."がなかなか難しい。
英語のリズムで手拍子をしながら、リズミカルに言う練習をしばし行う。
飽きてくるので、レコードを回すDJの様なジェスチャーをしながら言ってみたり
最後にポーズをキメてみたり・・・
そして、お気に入りの出前ごっこ。
今回は、レッベルアップして、生徒が頼んだ物が売り切れの場合も続出!
"I'm sorry, ×× is sold out." と言われたら、すかさず別の物を注文します。
↑欠品にもめげずに苦労して注文した品を、配達係たちが届けてあげているところです。
とても困ったことに、小学館のフードコートのから電話がかかってくる日に注文すると
本物の食べ物かその形をしたおもちゃが届くんではないかと期待している様子。
ゴメンね~、それはないのよ~。
そこら辺はお母様方にフォローしていただくことに・・・。
宿題は、"I'd like to make an order."を練習してくること。
【Week4 本番】
何時に電話がかかってくるかを知っているのは私だけ。
なぜか、私がドキドキ・・・・
かかってくるまでは、出前ごっこで使ったカードでカルタ遊びをしてリラックス。
電話が鳴り、私が英語で受け答えしているのを見て、「本当にかかってきた!」と
嬉しいのと緊張が混ざった何とも言えない表情の子どもたち。
私の "Hold on, please." で受話器が1番目の子に渡されて、本番開始!
途中で、言われていることがわからずに沈黙が流れる場面もありましたが
全員自分の名前や住所、欲しい物を正しく相手に伝えることができました。
しばらくすると、子どもたちが頼んだ食べ物の絵と、一人一人への
温かいコメントが教室にFAXされてきました。
次回、食べ物の絵に色を塗ったりコメントを大切にスクラップすることを約束してレッスン終了。
電話越しにドキドキしながらも英語で伝えられたという体験は
子どもたちにとって忘れがたい思い出と自信をくれたはずです。
さて、寒さも増してきて、冬の気配を感じる今日この頃ですね。
小学館アカデミーでは、外部生向けに冬期講習を各種ご用意しております。
お問い合わせ、お申し込みは、
各スクール・フリーダイヤルまでお気軽にお問い合わせください。







